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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年05月15日
こんにちは。副院長の東です。
5/14(土)に横浜スタジアムにベイスターズ vs タイガースの試合を観戦しました。
朝は雨模様でしたが昼からは快晴、試合は序盤から打たれてしまいベイスターズは負けてしまいましたが、
観客動員数は球団史上最多の32,481人の記録更新でした!
スポーツ観戦に関しても感染対策をしつつ、この状況が続くことを望みます。
睡眠と便秘は関係します
愛知医科大学から発表された研究において、便秘の症状に睡眠の質が影響している可能性が示されました。
便秘には様々な原因がありますが、簡単にいうと器質性と機能性に分かれます。
器質性とは「がん」などの見た目の異常がある状態、
機能性とは腸には見た目の異常が無く「腸の動き」によるものです。
機能性便秘は、食事や運動、睡眠などの生活習慣が大きく作用することが分かっています。
この研究では、睡眠の質と便秘に関しての関連性を3000人のアンケート調査していて、
良く眠れているか?
⇒はい(睡眠良好群、1269人、42.3%)
⇒いいえ(睡眠不良群、1731人、57.3%)
そして、便の性状との関連性を調べると、
滑らかで柔らかい標準的な便の割合は、睡眠良好群の方が有意に多い(P=0.001)。
コロコロした固い便、ゴツゴツした固い便の割合は、睡眠不良群の方が多い(P=0.016、0.002)。
ことが分かりました。
便秘と睡眠障害、生活習慣が大きく関連していることから、
便秘の治療においては、ただ便秘の治療をするだけではなく、生活習慣の改善も必要なのです。
便秘と食事内容が関連していることはイメージ出来ると思います。
食事は気を付けている方は、良く寝れているかどうか(睡眠)で考えてみてください。
なかなか良くならない便秘の原因は、実は睡眠不足からくるものかもしれません。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。