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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年05月18日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今日は「なぜ、大腸カメラ検査に鎮静剤を使うのか?」というお話です。
患者さん側の理由、医師側の理由を合わせて
ご紹介します。
①痛みや苦痛に配慮するため
→「大腸カメラ検査は痛いし、苦痛だと聞いた」と悪いイメージをお持ちの方が多くいらっしゃいます。
実はこれは、「正解」です。
どんな名医であっても100%痛みも苦痛もない検査というのは不可能です。
我々、消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医であっても
「鎮静剤なしで苦痛なく検査をお願いします。」と言われたら、「それは難しいかも知れません。」とお答えします。
患者さんの腸の形や長さ、癒着の程度、腸の便状況、ポリープなど病変の有無、治療の方法など様々な要因で痛みや苦痛は生じてしまいます。
まず、おしりから一番奥の盲腸までの挿入時に一番痛みや苦痛が生じます。
この時は、鎮静剤を使わないと人によっては「もう中止してください!」というほどの方もいらっしゃいます。
抜去時(観察時)も二酸化炭素にて腸を膨らますため、その違和感を感じる方もいらっしゃいます。
痛みや苦痛のある大腸カメラ検査を受けると、トラウマになり、定期検査を敬遠しがちになります。
このような痛みや苦痛に対して、鎮静剤は有効です。鎮静剤を使うことで痛みや苦痛が軽減、もしくは感じなくなります。
初めての検査の方はもちろん、今まで上記のような検査を受けてきた方は、ぜひ
鎮静剤の使える医療機関で検査を受けて見てください。
②時間をかけて見やすい
大腸カメラ検査の苦痛は、ほとんどが挿入時ですが、
抜去しながら観察するときもお腹の張りや痛みを感じることがあります。大腸の管腔は通常は膨らんでおらず、ポリープなどの病変を見逃さないためには空気(当院では二酸化炭素)で膨らませて検査を行います。
人間心理として、やはりあまり痛みや苦痛を感じている患者さんに対して長く検査はできません。
当院では、観察時間をしっかり取り、ポリープなど病変の見逃しがないよう努めています。
たまプラーザ南口胃腸内科クリニック消化器内視鏡青葉区院の大腸カメラ検査の特徴は?
たまプラーザ南口胃腸内科クリニック消化器内視鏡青葉区院の内視鏡検査の特徴は、「安全に苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査を提供する」「見逃しのない高精度な観察を行う」ということです。
これまで培ってきた内視鏡検査の経験を十分に活かして高精度で安全な内視鏡検査、治療を行うように努めています。内視鏡を専門とする医師が、各臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知していますので、安心してお任せください。
そしてみなさま各人に合わせた、最適な量の鎮静剤を考えて検査をしています。こちらも多くの経験により検査が苦しさと、検査後もしっかりとした目覚め・気分不良がないように配慮するように努めています。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。