MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年05月25日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は「古い内視鏡機器なら見逃していたかも?」というお話です。
我々は、常に見逃しのない高精度の内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を目指しています。
内視鏡医の経験はもちろん大事なのですが、
当院ではがんセンターや大学病院と同等の先進的な内視鏡診断機器を導入し、高精度な内視鏡診断を追求しています。
特殊染色やNBI(narrow band imaging)といわれる特殊光を用いて、通常の内視鏡では見つけにくい小さな病変でも見落とさずに診断することが可能となります。
内視鏡スコープが高精度なことは大前提ですが、それを映し出すハイビジョンモニターにもこだわっています。
内視鏡専用モニターとしては現時点で最大サイズの32インチ4Kハイビジョンモニターを導入しています。
当院での症例で「これは高画質の内視鏡機器じゃないと見逃していたかも…..。」という症例を提示します。
➀早期食道がん
古い内視鏡機器では見逃していたかも知れません。
通常ではほんのわずかな発赤しかなく、NBIでもわずかに茶色い領域が見られます。
これが早期食道がんです。内視鏡治療で完治できました。
*通常観察
*NBI観察
②早期胃がん
古い内視鏡機器では見逃していたかも知れません。
通常ではほとんどわからず、ごくわずかな光の反射の違いや色調の違いでがんを
発見しました。インジゴカルミンという青い色素をかけるとはっきりしました。
内視鏡治療で完治できました。
*通常観察
*インジゴカルミン撒布
当院の内視鏡治療の特徴は、「安全に苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査を提供する」「見逃しのない高精度な観察を行う」ということです。
これまで培ってきた内視鏡検査の経験を十分に活かして高精度で安全な内視鏡検査、治療を行うように努めています。内視鏡を専門とする医師が、各臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知していますので、安心してお任せください。
そしてみなさま各人に合わせた、最適な量の鎮静剤を考えて検査をしています。こちらも多くの経験により検査が苦しさと、検査後もしっかりとした目覚め・気分不良がないように配慮するように努めています。
まずはお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。