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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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大腸カメラを早く受けることで大腸がんの発症リスク低下につながります

2022年05月30日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

週末の日中は真夏のような暑さでした。これからの梅雨の季節が終われば夏です。

東京オリンピックから1年経過したことになります。時が経つのは早いですね。

 

大腸カメラを早く受けることで大腸がんの発症リスク低下につながります

 

 

アメリカからの論文で、非常に意義のある研究結果が発表されました。

50歳未満の女性に対する大腸内視鏡検査により、大腸がんの発症リスクを大幅に減らすことができます。

男性の結果は出ていませんが、同様の結果が出ることが高いと推測されます。

 

簡単に説明すると、

アメリカでは45歳から大腸内視鏡検査によるスクリーニング検査を推奨しています。

まず、大腸がんのスクリーニング検査を受けていた女性では、受けていない女性に比べて、

大腸がんの発症リスクが有意に低いことが明らかになりました。

 

気になるリスク低下の程度はスクリーニング検査の開始年齢により異なります。

リスク低下を表すハザード比は、

45歳未満で0.37(95%信頼区間0.26~0.53)⇒63%のリスク低下!!

45~49歳で0.43(同0.29~0.62)⇒57%のリスク低下

50~54歳で0.47(同0.35~0.62)⇒53%のリスク低下

55歳以上で0.46(同0.30~0.69)⇒54%のリスク低下

ということになります。

 

現行よりも早い年齢で大腸がんのスクリーニング検査を開始することが今後検討されることになると、

筆者は結論しています。

https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/article-abstract/2792009?utm_campaign=articlePDF&utm_medium=articlePDFlink&utm_source=articlePDF&utm_content=jamaoncol.2022.0883

 

大腸がんのリスクは、大腸がんの家族歴、大腸ポリープ、飲酒、加工肉、食物繊維の摂取が少ないことが挙げられます。

リスクが一つでもある方は、ポリープの早期発見につながり大腸がんの発症リスクを低下できる

大腸カメラを出来るだけ若い年齢から定期的に受けることをお勧めします。

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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