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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年06月23日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「検診を受ける人、受けない人」というお話です。
今回はある研究でわかったことを簡単に説明します。
ただし、「子育て世代の人」のみの研究です。
20歳代から60歳代までの方で、子供がいる方を対象としています。
まず、この中でがん検診を受けたことがある人が男性は41%、女性は74.3%でした。
男性の受診率が低いのが目立ちます。
受診率が高い人の因子として、女性、高所得(400万未満に対して800万円以上は1.79倍)、がん家族歴、教育歴(高卒以上に対して大卒以上は1.04-1.78倍)があげられています。
その他、肺、胃、大腸、乳がんなどが検討されていますが、
やはり年齢が高い人の方が受けている割合が高く、
がんの家族歴がある方の方が受けている方が多いという結果でした。
胃がん、大腸がん検診では、所得にも差が出ていました。
教育歴、所得、年齢、がん家族歴が受診につながる因子として重要となっているようです。
今後の課題は、いかに受診率を上げるかです。
全員にがん検診の啓もう、受けやすい体制づくりが重要になってきます。
アメリカなどでは受診率が向上し、大腸がんは減ってきています。
日本も早く、このような状況になってほしいです。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。