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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年07月20日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「早期がんは、簡単に内視鏡治療できるんじゃないの?」というお話です。
がんと聞くと恐ろしいと思いますよね!
その中でもあくまでもイメージですが、「早期がん」=「助かる」、「進行がん」=「助からない」と感じでいる方も多いと思います。
前者に関してはほぼ正解で、早期がんで命を落とすことはあまりありません。後者に関しては、間違いであり、進行がんであっても手術や抗がん剤、放射線治療などを受ければ完治することも大いにあり得ます。
今回は、大腸がんの早期がんについてお話しします。
早期がんは、言葉の定義としては、粘膜下層までのがんを「早期がん」、筋層まで到達したものを「進行がん」と定義しています。
では、早期がんであれば簡単に治療できるのでしょうか?
実は、早期がんでも粘膜下層の深いところまで入ってしまった場合や病理学的に脈管侵襲陽性などがあると外科的手術になります。お腹を切って、大腸の一部を摘出し、周りのリンパ節も切除します。
大腸の外側のリンパ節転移の可能性があるからです。
これらはガイドラインで決まっているため、医師が大腸がんが見つかった場合にはご説明します。
*外科的手術が必要であった早期大腸がん
大腸がんでも小さくがんが浅いものは当院で日帰り内視鏡治療が可能です。
また、がんが浅いものでもサイズが大きいなどの理由で入院による内視鏡治療になることもあります。
*サイズが大きく、入院による内視鏡治療が必要であった早期大腸がん
我々内視鏡医は、大腸がんでも小さくがんが浅いものを早期発見、早期治療を目指しています。
*日帰り内視鏡治療で完治した早期大腸がん
何か症状があり、お困りの場合はご相談ください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。