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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年07月27日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「大腸がんは何歳から注意すれば良いの?」というお話です。
日本では大腸がんが増加傾向で女性では死亡原因のトップとなっています。
大腸がんが心配だけど、何歳から心配すれば良いのか?心配ですよね。
基本的に市の大腸がん検診では、「便潜血検査」が行われており、「40歳以上」が対象となっています。
40歳以上にがんが増加傾向にあるため、40歳からとなっていますが20歳代、30歳代で大腸がんにならないわけではありません。
そして、これはあくまでも市の無料検診として行われているのものであり、40歳以上しか受けてはいけないというものではありません。
また、検診というのは無症状の健康な人を対象としたものであり、すでに便秘、下痢、腹痛、腹部膨満感、血便などがある方は大腸カメラを検討しましょう。
20歳代の大腸がんはまだいませんが、30歳代の大腸がんは当院でも数年に1人いらっしゃいます。人によっては「そんなに稀なら私は大丈夫!!」と思う方もいるかも知れませんし、「私がその1人になったらどうしよう!!!!!!!!!」 と思う方もいるかも知れません。
30歳代の大腸がんの方はほぼ無症状で、たまたま受けた会社の健康診断に便潜血検査が含まれており、陽性となり受診されました。
*便潜血陽性で発見された30歳代後半の女性。初診時は無症状でした。進行大腸がんで手術を受けられました。
これらの経験から基本的には30歳から気を付けていただければ良いと思います。
また症状があれば、ご相談ください。大腸カメラ検査の必要性を検討させていただきます。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。