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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年08月24日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「大腸カメラ検査前の下剤」についてです。
https://www.tamapla-ichounaika.com/faq/#tgt_wash
大腸の中には便がたくさんたまっています。
何も下剤を使用しないと便だらけで大腸内の観察は非常に困難です。
大腸の奥まで達することもできず、意味のない検査になってしまいます。
そのような理由から大腸カメラ検査前には下剤を使用します。
通常の排便の方は、検査前日から準備が必要です。
食事制限がありますが、こちらに詳細が記載されています。
参考にしてください。
https://www.tamapla-ichounaika.com/colonoscopy/day-before/
日本では、基本的に前日の食事制限のみで行うことがほとんどです。
たまに数日前の食事が残っている方がいるのでその場合は2,3日前から食事制限していただくこともあります。
検査前日、夜に腸の動きを刺激する下剤(アローゼンやラキソベロン)などを使用します。
その後、就寝していただきます。
検査当日の朝から下剤を内服します。
当院では基本的に「マグコロールP」を使用します。
他院で使用されている下剤の中には飲みにくいものがあり、スポーツドリンクの塩味が強く、のど越しがわるく、飲みにくい、つらいと感じる事が多いでしょう。
当院で採用している「マグコロールP」は比較的飲みやすい味とのど越しです。「以前のものにくらべて飲みやすい」と好評いただいております。
それでも、飲みにくい場合は好きな味の飴をなめながら飲んでいただくことも可能です。
また大量に飲むのが難しい方も多いので、その方に合う量を診察時に判断しています。
女性の方は比較的、刺激性の下剤でおなかが痛くなりやすく、また当日の下剤でも吐き気や嘔吐しやすいという特徴があります。
このような場合は、刺激性の下剤を減らす、もしくはなくすような工夫を行い、吐き気が起こりやすい人は下剤量を減らしても大腸がきれいになるように数日前からマイルドな下剤を使用するようにしています。
当院では、患者様がトラウマにならないように各人に適切な下剤を選択しています。
以前の下剤で大変だった方は、一度ご相談ください。
ちなみにアメリカなどでは前日2L、当日2L下剤を飲まないといけないので下剤がきつい方は日本で受けるのがおすすめです。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。