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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年10月09日
こんにちは。副院長の東です。
雨が続くかと思えば、週明けからは秋晴れの予報ですね。
スポーツの日も天候回復しそうですので、体を動かしたいです。
ビオスリーについて
腸の便秘や下痢などの症状改善、腸内環境改善、免疫強化につながる整腸剤は
消化器診療においてとても重要です。
善玉菌と言われる腸内常在菌を届けるので、副作用がかなり少ないのも特徴です。
ただ、人によって腸内フローラという常在細菌叢が異なるので、整腸剤を内服して、
逆におなかが張ったり、下痢の方が便秘したり、便秘の方が下痢したりすることも稀ですがあります。
僕たちが処方する整腸剤にビオスリーがあります。
おそらく命名の由来はプロビオティクス、スリー(3種類)からだと思うのですが、
ビオスリーの特徴は3種類の菌が配合されていることです。
消化管は、食道、小腸、大腸に向かって酸素濃度が少しずつ低くなっていきます。
この酸素濃度の異なる環境にそれぞれ適した菌を3種配合した生菌製剤がビオスリーなのです。
① 酸素濃度が高い食道から十二指腸では好気性菌の「糖化菌」
② 酸素濃度がやや低くなっている小腸付近では通性嫌気性菌の「乳酸菌」
➂ 酸素濃度の低い大腸では「酪酸菌」
3種類の菌がそれぞれの腸の部位で作用するように設計されています。
ビオフェルミン、ミヤBM、ビオスリー、ラックビーなど
整腸剤といえども、実はいろいろと種類があります。
消化器症状が強い人には2種類の整腸剤を組み合わせることも有効です。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。