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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2022年10月12日
たまプラーザ南口胃腸クリニックの久津川です。
今回は、「あなたの胃はどれくらい荒れてますか?」というお話です。
みなさんは胃カメラしたことありますか?
受けたことがある方には必ず「以前の所見は?」「ピロリ菌の検査をしたことがありますか?」と尋ねます。
多くの方が「異常なし」、「ポリープ」、「逆流性食道炎」、「胃炎」、「胃が荒れていた」などと答えます。
特に大事なのが、「胃炎」、「胃が荒れていた」です。
胃炎というのは大きく分けて、ピロリ菌が原因でできる萎縮性胃炎とそれ以外に分かれます。
それ以外の胃炎に代表されるのがびらん性胃炎です。これは胃酸などに暴露された胃の粘膜が炎症を起こすものです。
これは、症状もほぼ出ず、がんにもなりません。経過観察で構いません。
ただし、ピロリ菌が原因の「萎縮性胃炎」は放っておいてはいけません。
ピロリ菌がいて除菌していない人は除菌をした方が良いです。胃がんの予防にもなります。
ピロリ菌を除菌している人は今後も定期的に胃カメラを受けて胃がんの早期発見を目指しましょう。
#ピロリ菌がいない人はこんなにつるっとしたきれいな胃の粘膜です。
#ピロリ菌除菌後の人の胃です。胃がざらざら、ぼこぼこしています。これが萎縮性胃炎です。
#先ほどの除菌後の胃にこのようなわかりにくい胃がんが隠れていることがあります。
ご自身の胃がどのくらい荒れているかしっていますか?萎縮性胃炎はありませんか?
一度、胃カメラ検査を受けてみてはいかがですか?
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。