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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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萎縮性胃炎とピロリ菌

2022年10月16日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

すっかり気温が低くなり、朝のウォーキングの際にも長袖シャツが必要になっています。

寒暖差に気を付けましょう。

 

萎縮性胃炎とピロリ菌

 

 

ヘリコバクターピロリ菌については、何度も何度も胃がんとの関連性を書いていますのでお分かりだと思います。

しかし、胃X線健診や他院で受けられた胃カメラ検査のレポートに萎縮性胃炎と書かれているのに

それがピロリ菌感染と関係していることを意外と知らない方がいます。

 

ピロリ菌感染は、5歳までの幼少時期、井戸水からもしくは近親者からの家庭内感染で起こります。

今の若い世代にも、感染者が少なからずいるのです。

ピロリ菌に感染した胃は、胃粘膜で炎症が起こり粘膜の表面が薄くなっていきます。

この変化を萎縮性胃炎といい、胃カメラ検査を受ければ必ず確認する点です。

なぜならば、萎縮性胃炎=ピロリ菌感染の可能性が高いからなのです。

萎縮性胃炎が起こっているもしくは除菌後で起こっていた胃粘膜から、胃がんは生じることがほとんどです。

萎縮性胃炎→胃がんの可能性が生じるので、胃カメラを胃に入れてすぐに萎縮性胃炎がないかを確認します!

 

萎縮性胃炎は、胃の出口である幽門から、小弯と呼ばれる小さいカーブに沿って胃の入り口の噴門に向かって広がっていき、

そこからぐるっと回って、大きいカーブの大弯に広がります。

萎縮性胃炎をみたら、次はどのくらい範囲が広がっているかを確認していきます。

それは、なぜでしょうか?

 

萎縮性胃炎の範囲が広ければ広いほど(言い換えると感染した期間が長いと言えます)、

胃がんの発生するリスクが高いことがわかってるためです。

「萎縮性胃炎とピロリ菌感染」の関係、

お判りいただけましたでしょうか??

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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