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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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直腸神経内分泌腫瘍を見逃さない内視鏡検査

2022年10月19日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸クリニックの久津川です。今回は、「直腸神経内分泌腫瘍」についてです。

大腸カメラの目的は、大腸ポリープや大腸がんを見つけるためだけではありません。

直腸神経内分泌腫瘍の発見にも役立ちます。

比較的まれな腫瘍とされる神経内分泌腫瘍は,最近では日本のみならず世界的にも患者数の増加が報告されています。体中いたるところにできますが、消化管では直腸が好発部位です。大きくなると転移をするため、悪性腫瘍と同様の扱いが必要です。

直腸カルチノイドとも呼ばれています。

正常粘膜に覆われているため、わかりにくいのですが、わずかな黄色みと盛り上がりで認識できます。大腸内視鏡検査の画質向上により最近では発見数が多くなってきています。

10㎜を超えると転移することもあり、悪性腫瘍の性格もありますが小さいうちに切除することで早期治療が可能です。

こちらは2㎜の病変です。内視鏡治療を行い、病理組織検査にて転移の危険がないと判断され治療は完了です。

こちらは10㎜を超える病変です。

10㎜を超えるものは転移のリスクがあり、外科的手術が考慮されます。しかし、直腸は肛門に近いため、病変の場所によっては高度な技術が必要であり、人工肛門の可能性などもあるため慎重な判断が必要です。

この方は、内視鏡治療をされ、外科的治療は行わず大学病院で厳重に経過観察されています。

大腸がんもそうですが、早期発見、早期治療が重要です。

大腸カメラを一度受けてみましょう。

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この記事を書いた人

久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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