MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年01月18日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は咽頭のお話です。
咽頭は「のど」の一部で胃カメラ検査では、咽頭の一部が観察できます。
咽頭はすべての胃カメラ検査で観察できるわけではありません。
まず、鎮静剤を使わない検査では咽頭はほぼ観察しません。おえっとなる咽頭反射が起きるため、まず食道に挿入してしまいます。鎮静剤を使った場合、ほとんどの検査で検査可能です。まれに咽頭反射が強い場合、つばを飲み込んでむせ込む場合は観察できません。
鎮静剤を使うことで、咽頭病変の発見の確率が高まります。
咽頭の観察はこのように行います。
のどがつまる場合、食べ物を飲み込む際に異物感を感じる場合などはのどの観察を良く行います。咽頭がんは注意が必要です。
➀咽頭良性腫瘍
胃カメラで診られる隆起性病変のほとんどは良性です。今後、嚥下や呼吸機能に影響をもたらすような病変は耳鼻咽喉科で切除することもあります。
*食道入口部の一部を閉塞し、異物感を感じることがある良性腫瘍
➁咽頭がん
咽頭がんは大きくならないと症状はでません。できる場所によって、耳閉感、中耳炎、鼻出血、鼻閉、咽頭違和感、咽頭痛、血痰、声がれ、嚥下障害などが生じることがあります。
早期のものであれば、腫瘍自体の切除や放射線治療のみで改善することもありますが、進行すると大きな手術となり鼻、口、声帯などの機能の一部を失うこともあります。
早期発見が重要になります。特に飲酒、喫煙する方は注意が必要です。
*早期に発見できた咽頭がん
当院では鎮静剤の使用が可能です。NBI搭載の最新鋭の内視鏡機器を用いることで病気の早期発見、早期治療につながります。
ぜひ一度、当院での胃カメラをご検討ください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。