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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年02月01日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は「胃レントゲン検査で食道がんは見つかる?」というお話です。
胃レントゲン検査の際にみなさんが飲む「造影剤」と言われるものは、液体です。
胃の中にはとどまり、体位を変換することで胃の粘膜全体にいきわたることで胃の中が観察できます。
しかし、食道は筒状のまっすぐな形状であり、液体は一気に流れ胃の中に入ってしまいます。
一瞬で流れるため、食道の大きな病変であれば発見可能ですが、わずかな変化しかないものは発見できません。
早期食道がんはこのように平坦もしくはわずかな凹みや隆起を伴う病変がほとんどで、明らかな隆起を伴うものは内視鏡治療適応外のものが多いです。
*早期食道がん(通常観察)
*早期食道がん(NBI観察)
*胃食道接合部がん(胃と食道の間にできたがん、ピンク色の粘膜が食道、やや赤い粘膜が胃)
早期に発見できるのは胃カメラのみです。
少しでも食道がんが進行すると手術や抗がん剤、放射線治療などが必要になり、かなり大変になります。
定期的に胃カメラ検査を受けるのが非常に重要です。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。