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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年02月23日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「ピロリ菌除菌したらがんにならない?」というお話です。
みなさんは自分の胃にピロリ菌がいるか知っていますか?
当院の初診の問診表にはピロリ菌の検査をしたことがあるか?ピロリ菌がいた場合は、除菌治療を行ったか、行っていないか?除菌治療を行った場合は、「しっかりと成功したかどうかの検査をしたか?」などの質問票があります。
「ピロリ菌がいるかいないか」を我々が把握することはすごく重要です。
なぜならピロリ菌は胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因だからです。
ピロリ菌がいた場合は、今後このような病気になりやすいため、除菌をお勧めします。
除菌後の多くの方が勘違いしているのが、ピロリ菌の除菌したらもう胃がんにはならないの?
ということです。
ネット情報などの勘違いからそのように思っている方がたくさんいます。
しかしそれは間違いです!除菌後も胃がんになる可能性があるので、定期的に胃カメラをしましょう!
一番がんになりやすいのは「ピロリ菌がいるが除菌していない」人ですが、
その次にがんになりやすいのは「ピロリ菌除菌後」の人です。
一番なりにくい(胃がんになる確率があまりない)のが「ピロリ菌がいない人」です
除菌後でも定期的に内視鏡検査を行うことで、胃がんの早期発見にも繋がります。
*除菌後の胃に発生した早期胃がん
しかし、ピロリ菌がいなくても胃がんになる場合もあるため注意が必要です。
*ピロリ菌がいない胃に発生した早期胃がん(当クリニックでも年に数例しか発見されません)
どんなひとでも定期的に胃カメラを行うことで早期胃がんの発見が可能になります。
胃カメラを受けてみてください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。