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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年03月01日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「それ、本当に逆流性食道炎ですか?」というお話です。
最近では、ピロリ菌の感染率の低下、過食、食生活の欧米化、肥満増加などの影響で逆流性食道炎の症状を訴える方、内視鏡で逆流性食道炎の所見をみる機会が増えてきました。
逆流性食道炎=治療が必要 というわけではありません。
逆流性食道炎の軽度のものでは経過観察でOKです。
症状が強い場合は、減量や食生活の改善、ダイエットなどの生活習慣の改善などをお勧めします。
症状が強い場合、内視鏡所見で炎症が強い場合は内服治療をお勧めする場合もあります。
詳細はこちらをご覧ください→
https://www.youtube.com/watch?v=4CJf-ggEyi8
胃カメラで逆流性食道炎の所見をよく見ますが、実はがんが隠れていることがあります。
内視鏡所見で胃と食道の間に赤い炎症を見た場合、詳細に観察する必要があります。
こちらの症例は、逆流性食道炎かな?と思われる所見ですが、生検してみると「がん」であり、食道胃接合部がんと診断されました。大学病院で内視鏡治療が行われ完治となりました。
*食道胃接合部がん(早期がん)
*「がん」ではない通常の逆流性食道炎
これは、高精度の内視鏡機器と内視鏡医の実力が大事になります。
逆流性食道炎と言われた方、「それ、本当に逆流性食道炎ですか?」
気になる方は、一度ご相談ください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。