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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年03月05日
こんにちは。副院長の東です。
WBCの話題でダルビッシュ選手に引き続き、大谷選手の話題で持ち切りですね。
バンテリンドームでの打撃練習で5階席へのホームランを打っています。
開幕してからの活躍が楽しみです。
膵がんについて
当院でも腹部超音波検査を受けることが可能になりました。
見つけにくいがんの代表は、やはり膵臓がんです。
なぜ見つかりにくいかというと、これも早期がんでは症状がほとんどない事です。
そして腹痛、食欲不振、腹部膨満といった一般的な腹部症状と
進行してくると腰や背中の痛み、皮膚が黄色くなってくる黄疸です。
糖尿病の方が突然コントロールが悪くなった、突然糖尿病を発症した場合も膵がんが原因のことがあります。
膵臓は実質の臓器ですが、膵臓がんは膵臓の実質ではなく膵管という管にできる事が多く、
一般的な膵臓がんは膵管がんのことがほとんどです。
アミラーゼ、リパーゼという消化液を産生し、膵管を通じて十二指腸に分泌します。
一方で、膵実質ではインスリンという血糖値を下げるホルモンを血中に分泌させます。
膵管に発生したがんが大きくなると膵管内を狭くしますので、
主膵管狭窄という現象が起き、それよりも上流である末梢側に従来が起きます。
それが、主膵管拡張という所見です。
腹部超音波検査では、膵実質はもちろん、主膵管の変化を診断します。
膵がんのリスクは、
喫煙による遺伝子のダメージ
飲酒から発生する慢性膵炎
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の主膵管型
血縁に膵がんを患った方がいる場合
です。
膵がんの診断方法はCTが優れていますが、より低侵襲な腹部超音波検査がまずはお勧めです。
気になる症状がある方はぜひご相談ください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。