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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃がんの内視鏡治療について

2023年05月07日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

天気の良い日が多かったGWでしたね。皆さんはどう過ごされましたか?

 

胃がんの内視鏡治療について

 

 

もし早期胃がんと診断されたらどうすれば良いですか??

できるだけ早期の段階で見つけること、つまり小さい病変で見つけられることが重要です。

早期胃がんのほとんどは症状は全くありません。

一番多いパターンが、ピロリ菌を除菌してその後の胃カメラの定期検査で見つかることです。

そして、初めての内視鏡検査で見つかる方もごく少数ながらいます。

初めての胃カメラのきっかけは、家族のススメ、年齢的に受けたい、そして胃レントゲン検査での異常でしょうか。

レントゲン検査で胃粘膜不整、萎縮性胃炎疑いを指摘される方はほとんどがピロリ菌感染胃です。

胃レントゲン検査で異常部位を指摘されて早期胃がんが見つかるケースは皆無です。

たまたま胃炎疑いで引っかかって、胃カメラを受けたら偶然早期胃がんが見つかった。

これが実際の臨床現場の印象です。

そして、ピロリ菌陰性の早期胃がんが増えてきているとやはり実感しています。

ピロリ菌が陰性だからと言って100%胃がんにならないとは言えません。

 

早期胃がんは内視鏡治療の適応が明確にガイドラインで示されています。

なぜならば、その切除した胃がん病変がその基準内であれば、治癒できると言えるからなのです。

簡単に言うと、

✓ 大きさ 2cm以内

✓ 細胞のタイプ 分化型腺がん

✓ 深さ 粘膜内がん

✓ 潰瘍を伴わない

術後の病理検査で詳しく診断した結果が、この基準内であれば・・・。

胃周囲のリンパ節に胃がん細胞が転移する可能性が0%であると証明されています。

つまり、胃がんはその局所だけにとどまるので、完全切除→治癒となるわけです。

 

低分化、未分化がんに関しても、時期が数年遅れましたがリンパ節転移する可能性が限りなく低い条件が分かりました。

大きさ 2cm以内、粘膜内がん、潰瘍を伴わない条件は同じです。

こちらは0%ではありませんが、限りなく低いと言えます。

証明する時に使われた症例の数の違いと思っていただけるとよいと思います。

やはり一般的な早期胃がんは分化型が大多数で、低分化・未分化型で発見されるケースはごく少数です。

 

どこで治療を受けるべきか。

やはり早期胃がんの内視鏡治療の実績が多い施設にすべきです。

切除する早期胃がんの範囲診断の確実性、内視鏡治療の確実性、安全性、

そして、切除した早期胃がんを診断する病理医の確実性です。

治療実績が多いということは、病理診断する実績も多くなるということです。

 

内視鏡治療できる早期胃がんの状態で見つかれば、治癒を望める時代です。

定期的な胃カメラ検査を受ける意味はここにあります。

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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