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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年07月02日
こんにちは。副院長の東です。
雨のあとの快晴で真夏日でしたね。
暑い季節は熱中症や脱水に気を付けなくてはいけません。
突然の腹痛、血便は?
日頃からこまめに水分を摂取することは大切です。
人の体は70%以上が水分で構成されていますので、水分不足は即異常事態につながります。
運動時の水分補給はもちろん、夏の熱中症は室内にいても高温多湿環境で発生します。
腹痛は脱水によって引き起こされることもあります。
血が濃くなり、ドロドロになると腸管を張り巡っている毛細血管に虚血が生じます。
血が足りなくなると、腸の粘膜表面の細かい血流から血が巡らなくなっていきます。
そうすると、腹痛が生じ粘膜表面がただれて壊死状態になり出血をきたします。
腹痛の後に認める血便の症状、
これが虚血性腸炎と呼ばれる状態です。
もちろん、この虚血性腸炎の原因は脱水だけではありません。
慢性的な便秘による腸管変形、ストレスによる血管収縮も大きな要因です。
脱水に関しては、日頃からのこまめな水分摂取が体の「貯水」を生むので大切になります。
ただし、心臓、肺、腎臓に疾患抱えている方は水分摂取量に注意が必要です。
健常の方と同じ水分摂取量でよいか、必ずかかりつけの先生に相談してください。