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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年07月27日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「下痢しすぎておしりがひりひり‼」というお話です。
*大腸内視鏡検査前の洗腸剤による頻回の排便にも役立つお話です。
下痢は1回しても、肛門周囲の皮膚はひりひりにはなりません。
でも、下痢を何回もしていると排便時にひりひりして、排便後キレイにふいたあとでも違和感を感じます。
これはなぜかというと、排便後にトイレットペーパーの拭きすぎで肛門周囲の皮膚に傷がつき、消化液を含んだ下痢が
傷口にしみるからです。
よって解決策は、いかにして肛門周囲の皮膚にきずを付けないかです。
まず、1回目の下痢の時から注意が必要です。
下痢で汚れる肛門の範囲はそこまで広くはありません。なので広範囲におしりをごしごし拭く必要がありません
➀トイレットペーパーで軽く肛門に触れ、こすらずに汚れを軽く取り除く(これをしないと②のウェットティッシュで汚れが広がりやすいです)
②ウォシュレットで短時間で汚れを取り除く(長時間するとウォシュレットの水分が広範囲に広がりふき取る範囲が広くなり、その後トイレットペーパーでごしごし全体の水分を取ろうとしてして傷をつけやすくなります。)
③トイレに流せるタイプのウェットティッシュ(おしれセレブなど)もしくは軽く湿らしたトイレットペーパーで軽く汚れをふき取る。
汚れが取れない場合は③を繰り返します。
これを毎回していれば、おしりのひりひりが減ります。
ウェットティッシュがない場合は、③を繰り返します。
また、すでにひりひりしているのに下痢をしてしまう場合は、応急処置で家にある軟膏を塗りましょう。
すぐに傷が治るわけではありませんが、下痢が皮膚につくのを防いでくれます。
おしりはデリケートなので少しの傷でもひりひりを感じやすいです。
下痢の時は注意しましょう‼‼
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。