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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年07月30日
こんにちは。副院長の東です。
すっかり夏本番、毎日気温は摂氏30度後半になっています。
屋外、屋内にかからわず熱中症対策をしてください。
まずはこまめな水分補給です。
胸の痛みがあったら?
消化器に関連する胸の症状と言えば、やはり逆流性食道炎です。
食道は、のどを超えてからのまっすぐ筒状の臓器です。
胸の中心をとおってみぞおちまで続きます。
消化酵素である胃酸が食道内に逆流することでさまざまな症状が出現します。
前胸部の痛み
熱い感じ
焼ける感じ
締め付けられる感じ
違和感
苦しい感じ
のどの違和感
食事がつかえる感じ
食事がひっかかる
食後の咳
これらのすべてが逆流症状による可能性が高いです。
逆流性食道炎の症状はYouTubeでも説明していますので参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=Aqivfii0SQI&t=4s
胸の症状で一番中なことは、心臓の症状であるかどうかです。
心臓の場合、心臓の筋肉に血が足りなくなる虚血で痛みは発生します。
一時的であれば狭心症、30分以上持続すれば心筋梗塞を疑います。
逆流症状と心臓の症状の大きな違いは??
安静時や食後なのか、運動負荷後なのかが一番のポイントです。
速足で歩く、走った後、階段を上った後であれば心臓の症状を疑います。
一点だけ、決まって朝の起床後に起きる胸痛のひとつに異型狭心症と言って、
血管が攣縮(れんしゅく)して血が虚血になることがあります。
この場合のみ安静時におきる可能性があります。
大動脈瘤が破裂する大動脈解離も起こすと怖い病気の一つです。
突然の背部激痛が多いですが、胸部痛でも起こりえます。
食事内容や量によって起こる繰り返す症状、姿勢変化に起こる症状であれば、
胃酸逆流の可能性が高いと思います。
症状でお困りの方は、一度ご相談ください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。