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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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日々の食生活

2023年08月27日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

8月も最終週に入りました。夏休みが終わり秋のシーズンに突入します。

晴れた日が多かったですが、ゲリラ豪雨も多かった気がします。

天候の急激な変化に気を付けましょう。

 

日々の食生活

 

 

健康管理をするうえで、一番大事なことはやはり食生活であると思います。

生きていくエネルギーを作り出すためには食事をしなければいけません。

食べ物を摂取して、体内で分解、消化することでエネルギーを作り出します。

その働きを担うのが消化器官であり、消化の機能が落ちれば獲得できるはずのエネルギーを失うことになります。

 

3大栄養素である、たんぱく質、脂質、糖質をバランスよく摂取する事、

腸内環境を改善する食物繊維をしっかりとることが必要です。

一つだけ守ってほしい事は、摂取する順番を意識することです。

お腹がすくとつい、ごはん、パン、パスタ、麺類といった炭水化物から食べたくなります。

炭水化物は分解されると糖質、つまりグルコースとなり肝臓に蓄積されます。

いきなり炭水化物を食べてしまうと、生成されたグルコースから急激な血糖上昇を起こしてしまいます。

そしてインスリンが膵臓から分泌され、細胞内に取り込まれて血糖値は正常化します。

 

急激な血糖上昇、下降はグルコーススパイクと呼ばれ、血管内皮細胞を傷つけてしまいます。

この傷つきが、LDLコレステロールの沈着を起こしやすくしてしまい、動脈硬化が進んでいきます。

動脈硬化は年月を重ねると血管内腔の狭小化につながり、

心臓の冠動脈血管が狭くなれば狭心症、詰まれば心筋梗塞、

脳血管がつまれば脳梗塞に直結します。

 

血糖値の急激な上昇を防ぐために簡単な方法があります。

それが、食物繊維から食べる事、つまり野菜を一番初めに食べる事です。

食物繊維を先に食べることで、腸管内に壁を作り血糖の吸収が緩やかになります。

ゆっくりと消化され、適切な血糖値の変動に至ります。

 

糖尿病悪化の要因は過食、カロリーの取りすぎがあります。

膵臓から分泌されるインスリン量は一生のなかで上限があると考えられています。

血糖値が高く常にインスリンが必要な状態であれば、どうなるでしょうか。

最終的には枯渇してしまうのです。

つまりインスリンがない→血糖値が上昇したまま→糖尿病の悪化

につながります。

 

野菜から食べ始める食事習慣、食べ過ぎない食生活を意識してください。

健康の維持は日々の食事意識から始まっています。

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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