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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年11月26日
こんにちは。副院長の東です。
週末は記録的な寒波で激寒です。
週明けには20℃越えの日もあるようで寒暖差に気をつけて下さい。
飲酒ガイドライン案策定!!
さまざま病気や、病気に対する治療のガイドラインが設定されています。
学会や関連団体が、専門の見識者を集めて独自に策定することが多いのですが、
この度、飲酒ガイドライン案が厚生労働省により策定されました。
これは飲酒のリスクなどを盛り込んだ内容で、国として初の試みなのです。
長期にわたり多量に飲酒することによる疾患の発症リスクが挙げられたのは、
✓ アルコール依存症
✓ 生活習慣病(高血圧)
✓ 肝疾患
✓ がん
やはり、一般的に言われているアルコール摂取と関連する疾患でした。
今回の飲酒ガイドライン案で、具体的に踏み込まれたのがその量なのです。
大腸がんの発症リスクを高める純アルコール量を1日あたり約20g(週150g)
生活習慣病のリスクを高める量を男性で1日あたり40g以上、女性で同20g以上
純アルコール20gはどのくらいかというと、おおよそですが
ビール | (アルコール度数5度) | 中ジョッキ、中びん1本 | 500ml |
---|---|---|---|
日本酒 | (アルコール度数15度) | 1合 | 180ml |
焼酎 | (アルコール度数25度) | 0.6合 | 110ml |
ウイスキー | (アルコール度数43度) | ダブル1杯 | 60ml |
ワイン | (アルコール度数14度) | 1/4本 | 180ml |
缶チューハイ | (アルコール度数5度) | ロング缶 1缶 | 500ml |
アルコール量の計算式もお教えしておきます。
お酒の量(ml)× [ アルコール度数(%)÷ 100 ] ×0.8
ガイドラインには「飲酒量をできるだけ少なくすることが重要」と記載されています。
少量の飲酒はストレス発散や、リラックス効果もあるのも事実です。
やはり、摂取量を把握することが大事だと思います。
適量にするコントロール、そして毎日飲酒する習慣はできるだけ避けて飲まない日を作ることが大切です。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。