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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2023年12月23日
こんにちは。副院長の東です。
今月は自分で設定したテニス強化月間で、ほぼ毎日テニスをしている計算です。
仕事終わってからの夜間帯にテニスをするのは異次元でした。
あと1週間頑張ります。
運動によるがんの予防
健康を維持するために必要な事といえば、
適切な食事、運動すること、ストレス発散でしょうか。
健常人は毎日食事をしなければ生きていくのに必要なエネルギーを確保できません。
運動して体を動かす事で、発汗、筋肉内での新陳代謝が起こります。
ストレスによる酸化は、細胞を傷つけ、遺伝子を壊します。
アメリカから面白い報告がありました。
運動によるがんの予防を証明したのです。
リンチ症候群と呼ばれる、若年でがんを発症する可能性がある遺伝性疾患があります。
その21名を対象に、週3日、45分間の高強度サイクリングをした群としない群に分けて研究は行われました。
血液と結腸組織内の免疫細胞(ナチュラルキラー細胞とCD8陽性T細胞)が調べられました。
この免疫細胞はがん細胞などの異常細胞を攻撃する役割を担っています。
運動実施群の患者では、
✓ 免疫細胞がより活性化していた
✓ 炎症マーカーであるプロスタグランジンE2(PGE2)濃度の低下も認められた
この結果は、免疫反応がより増強されていることを意味します。
つまり、将来がん化する可能性のある細胞を探しだして排除することを可能にし、
体の「免疫監視」システムの強化に関連しているのです。
https://www.medscape.com/s/viewarticle/997091
”運動によるがんの予防”
まだ、確かなことは言えませんが、効果がある可能性は高いと思います。
米国がん協会(ACS)は、週に150~300分の中強度の運動をすることを推奨しています。
ぜひ、運動する習慣を続けていきましょう。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。