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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年02月04日
こんにちは。副院長の東です。
2月に入り、受験シーズンに入っています。
日頃の成果が発揮できるよう、頑張ってください。
試験当日の体調管理、緊張するのは当たり前、いつも通りに落ち着いて!
下痢型過敏性腸症候群とは?
腸の働きは、栄養吸収と水分吸収が主になります。
消化された食べ物は長い小腸で吸収されて大腸に到達します。
大腸では水分を再吸収し、残ったものが便として排泄されていきます。
つまり、小腸にトラブルがあると栄養吸収が阻害されます。
一方、大腸にトラブルがあると水分のトラブル、それが便秘と下痢になります。
通常よりも水分が少なくて硬い状態は便秘になりやすく、水分が多くて柔らかい状態だと下痢になりやすい訳です。
下痢する病態はどのようなものがあるのでしょうか?
やはり冬場に多いのがウイルス、細菌による感染症です。
そして、ぜん動運動の働きが亢進してしまう状態である過敏性腸症候群です。
過敏性腸症候群は、腸の粘膜に見た目の炎症がないにもかかわらず腸のぜん動運動にトラブルが生じる状態です。
機能性と言われ、腸のぜん動をコントロールするのが上手ではないということ。
原因の多くは食事、ストレスなどの環境が関係しています。
腸の働きは自律神経でコントロールされているので、交感神経と副交感神経のバランスが崩れるとトラブルが生じます。
その中で、下痢型過敏性症候群は最近増えてきている印象があります。
男性に多いですが、女性の方も当然います。
電車や乗り物に乗る前に、トイレに行きたくなったらどうしようと考えるだけでおなかが痛くなる。
人と会う前、試験やプレゼンの前に緊張しておなかが痛くなる。
辛い物や油濃いものを食べるとお腹が痛くなる。
ビールやサワーなどの冷えたアルコール飲料を摂取した後におなかが痛くなる。
治療は、どうしたら下痢になってしまうことが多いかを理解することが大事です。
環境を整え、ご自身の腸の性格を理解することが症状改善につながります。
そして薬物療法で、症状に備えておくことをすれば万全です。
お困りの方がいれば、ぜひ当院にご相談ください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。