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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年03月03日
こんにちは。副院長の東です。
3月に入り、春のシーズンに突入です。
4月からの新年度を迎える準備期間に入りました。
新しいスタートを気持ち良く迎えられるようにしましょう。
便潜血陽性になったら・・・。
春に健康診断が行われることが多いですよね。
血液検査、尿検査、身体測定、胸部X線検査、心電図検査、便潜血検査、視力、聴力そして診察。
施設や年齢によっては、腹部超音波検査、胃X線検査もしくは胃内視鏡検査もあるかも知れません。
健診の主たる目的は、生活習慣病のチェックと異常値から推定される疾患の精密検査です。
消化器領域で異常値が出る項目としては、
✓ 便潜血陽性
✓ 胃X線検査異常
✓ 血液検査異常(肝機能障害)
が圧倒的に多いと思います。
もし便潜血陽性になったら、精密検査としては通常大腸内視鏡検査が行われます。
大腸がん検診としての意味になるので、陽性になればやはり精査をお勧めします。
たぶん痔だから大丈夫とか、症状がないからという理由で精密検査を受けないのは危険です。
大腸内に何か血の成分が混じっていることになるので、病気が隠れているリスクが高いのです。
腸の炎症、大腸ポリープ、大腸がん、痔など
何か隠れているかもしれない病気を、早めに見つけることが出来る良いチャンスなのです。
大腸カメラで何も異常がなければ、大腸がんのリスクはかなり低減します。
日本は、諸外国に比べて便潜血陽性になった方の精査率が低いことで知られています。
たかが便検査一つで、大腸の病気を早めに見つけられる可能性があります。
便潜血陽性になったら・・・→大腸内視鏡検査を受けてください!!
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。