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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年03月06日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。 今回は、「ピロリ菌」のお話です。 よく、患者さんから聞かれるのが「夫がピロリ菌陽性だったのですが、うつりますか?」という内容です。 答えは、「大人になってから、大人にうつるということはありません」です。 ピロリ菌は幼少期に、家族からうつされるのが8割程度、それ以外の家族外の原因が2割程度とされています。 よって、夫婦間ではうつりませんが親と子供間(小学生くらいまで)ならうつる可能性があります。 また、兄弟姉妹、両親、一緒に住んでいた祖父母などなどにピロリ菌がいた場合、 自分が感染している確率は高くなります。 若い頃に除菌した方が、将来の胃がんの発生リスクがより下がります。 保険適応は、成人であり、胃カメラをして確実にピロリ菌感染が判明している場合なので、 成人の方は除菌できますが、18歳未満の方は医師の判断で「自費」ということになります。 当院は、成人の方を対象としているため、18歳未満の方のピロリ菌に関しては診療していません。 また、成人の方でも保険診療で「ピロリ菌の検査だけ」することはできません。 ピロリ菌の検査の保険適応は、胃カメラをすることが条件です。 最近は、人間ドックなどでピロリ菌の検査をして陽性になってから、受診する方が増えています。 このような方は、保険診療で胃カメラをしてから除菌することが可能です。 あなたの家族にピロリ菌に感染していた方はいませんか? もしくは胃がんを発症していた方はいませんか? もしいた場合は、あなたもピロリ菌に感染しているかもしれません。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。