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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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体重減少は”がん”のリスク

2024年03月31日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

國學院大學グラウンド脇の遊歩道の桜情報です。

土曜日は1-2輪でしたが、暖かくなった日曜日には一部の樹で咲き始めました。

今年は例年よりも遅めの開花、今週半ばには満開になりそうです。

 

体重減少は”がん”のリスク

 

 

”がん”による症状は何でしょうか?

実は”がん”が大きくなっても症状はありません。

増殖に伴い周囲を浸潤していくことで、様々な症状が出てきます。

幼弱な血管の集まりなので容易に出血し、持続する貧血が原因で貧血になります。

大きくなるためには栄養が必要ですので、宿主からエネルギーを奪います。

食事を食べることで得られる生命維持のためのエネルギーが、がんの増殖に使われていきます。

それが体重減少として現れてきます。

 

今回アメリカから体重減少と”がん”に関する研究が報告されました。

体重減少後1年間の上部消化管がんリスク増加が明らかになっています。

直近2年間に体重減少した人と、最近の体重減少がない人と比較し、その後12ヵ月間にがんと診断される割合を検討しています。

 

最近体重が10.0%以上減少した群では1362例/10万人年

体重減少がなかった群は869例/10万人年(群間差493例/10万人年、95%CI 391-594例/10万人年、P<0.001)

 

特に多かったのは上部消化管系がん(食道、胃、肝臓、胆道、膵臓)であることも明らかになっています。

https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2814132

 

大事なのは、体重減少が意図したものであるかです。

食事量を減らし、運動することで体重を減らしたのであれば問題ありません。

やはり中長期的な体重減少、例えば半年で5㎏以上であれば注意が必要だと思います。

皆さんは、自分の体重を記録していますか??

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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