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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年06月02日
こんにちは。副院長の東です。
散歩をしていて気持ち良い季節ですね。
たくさん汗をかくわけではなく、体がじんわり暖かくなりリラックス効果が高いです。
健診は受けていますか?
4月から新年度になり、2か月が経過しました。
春季健康診断を受けた方、これから受ける方も多いのではないでしょうか?
健康診断の目的は生活習慣病のリスク評価、生活改善が主たるものですが、
がん検診も一部含まれています。
肺がん検診→胸部X線検査
胃がん検診→胃X線検査(バリウム)、胃内視鏡
大腸がん検診→便潜血検査
婦人科系としては、
子宮がん検診→子宮内膜検査
乳がん検診→マンモグラフィ、超音波検査
がありますが、これは健診の中ではなく個別のがん検診が多いと思います。
医療の根本として、病気にかからない(予防)、病気を治す(治療)という考えがあります。
生活習慣病である糖尿病、高血圧症、高脂血症は、予防的な考えが重要です。
食事、運動、睡眠、ストレスのコントロールにより病気にならないことがある程度可能です。
ただし、LDLコレステロールは遺伝的な家族性高コレステロール血症があり、
コレステロールを分解する力が弱い遺伝子を持つ方もいます。
一方でがんに関しては、高齢社会になり罹患リスクが増加しています。
遺伝子のトラブルから生じるがん細胞は、ストレスによる酸化、加齢による劣化により遺伝子異常が発生しやすくなります。
いつ、どのタイミングでがん細胞が発生するかは誰もが予測できません。
突然変異的な変化で起こりますので、発生を予見するのが難しいと考えられています。
それなので、がん治療で重要なのはやはり早期発見することなのです。
症状がなくても早期のがんは体のどこかで発生しているかも知れません。
もちろん、がんの予防的な考えもあります。
過度の飲酒、喫煙、ストレス、緑黄色野菜不足などを改善すること。
日本は健診の受診率の低さに加え、要精査の受診率も低いとのデータが示されています。
健診受診は自分の健康を見つめなおす第一歩と考えましょう。
「受け忘れた、忙しくて受けられない」を無くしましょう!
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。