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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年06月09日
こんにちは。副院長の東です。
6月に入って、梅雨がもうすぐなんだと感じますね。
室内の温度調節が難しい時期です。
体調を崩さないようにしていきましょう。
内視鏡検査の強み
消化管の精密検査として胃カメラ、大腸カメラが一般的になりました。
ただ、健診や人間ドックではいまだ胃X線検査(バリウム)があるのが現状です。
胃X線検査は、精密検査としてはほとんど機能していないと考えれらます。
なぜならば、白黒の影絵であるX線造影検査なので色調の変化を捉えることができないからです。
通過するバリウムの量によって凹凸を表現しますが、
凹んでいる個所に大量のバリウムが通過すると、凹みが描出されません。
ピロリ菌陰性の方が多くなっている今、
ピロリ菌陰性胃がんの特徴は褪色域といって、白色が特徴。
ほとんど平坦でわずかな凹みを呈するのみなのです。
フルカラーハイビジョン動画の時代に、白黒の静止画で勝てるでしょうか?
ピロリ菌陽性で、大きな病変である胃潰瘍、進行胃がんを見つけるのならば胃X線検査でも良いでしょう。
健診や胃がん検診をする意味は何でしょうか。
早期のがんを発見する事、この一言に尽きます。
当院では、診察、内視鏡検査、検査後の説明まで、同じ医師が行います。
つまり、当日の担当がだれかとか心配する必要は全くありません。
検査した医師が、その画像をすべてお見せして当日中に詳しく説明します。
また、常勤の3名全員が消化器内視鏡専門医、消化器病専門医です。
”同じ担当医が責任を持って内視鏡に関わる診察のすべてを行う”
一番大事な事ではないでしょうか。
当院のような内視鏡クリニックが増えてきています。
鎮静剤の使い方、内視鏡検査・診断のクオリティ、担当医の説明が大切です。
実は、そのすべてが同じではありません!!
どこで内視鏡検査を受けるか、ぜひ吟味して決めてください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。