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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年07月21日
こんにちは。副院長の東です。
連日35℃を超える真夏日が続いています。
例年よりも気温が高いと予想されていますので、
水分補給、熱中症対策をしていきましょう。
逆流性食道炎は生活習慣病?
ピロリ菌が陰性の方は、胃酸の分泌機能が保たれています。
食事量、刺激物、飲酒などの要因で胃酸過多が引き起こされます。
胃ぜん動運動が低下し胃もたれが起こり、結果として胃酸が逆流していきます。
食道裂孔ヘルニアによって食道と胃のつなぎ目が緩いと、逆流は起きやすくなります。
ただし、胃酸逆流の症状としての感じ方は千差万別です。
内視鏡診断の結果で逆流性食道炎と診断しても、症状がない方も意外と多くいます。
さて、他院で逆流性食道炎と診断され、内服治療で改善しないと当院を受診される方が増えています。
限られた診療時間の中で、他院からの内視鏡写真、処方内容、指導内容を伺います。
いったいどこに問題があるのか、改善点を見出せるのかが重要になります。
薬物療法に関しては、
1種類を漫然と処方されていた
症状が改善せずどんどん薬の投与量が増えた
事が多いように感じます。
そして、食事療法や姿勢などの理学療法を全く聞いていなかったケースもありました。
高血圧、糖尿病、高脂血症は生活習慣病と考えられています。
食事量、食事内容による適切なカロリー摂取
運動療法によるカロリー消費
バランスの良いエネルギー代謝が健康を保ちます。
逆流性食道炎もこの概念にぴったりと当てはまると僕は個人的に考えています。
すなわち、逆流性食道炎は生活習慣病のひとつであると断言できます。
もちろんすべての方に当てはまるわけではありません。
薬物療法も大事な治療なのですが、食事療法を中心とした生活習慣改善が一番大事であると思います。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。