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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年10月09日
たまプラーザ南口胃腸クリニックの久津川です。
今回は、「胃の調子良い=(イコール)ピロリ菌感染はなし?」というお話です。
みなさんは胃カメラしたことありますか?
胃カメラをしたことがない人に頻繁に
「胃の調子は良いので、ピロリ菌はいないと思います。」と言われます。
患者さんは「胃の調子が悪い=ピロリ菌がいる」、「胃の調子が良い=ピロリ菌いない」
と思っている人がいます。
これは大きな間違いで、ピロリ菌がいる、いないは胃の調子では判断がつきません。
ピロリ菌感染自体は子供のころに起こっており、数年から10年、20年してから慢性胃炎と変化し、
その後に胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんが発症します。
萎縮性胃炎の段階で症状が出ることはまずなく、胃の調子も悪くなりません。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの段階になっても症状が出ないことがほとんどです。
ピロリ菌は胃がんの原因です。
ピロリ菌がいて除菌していない人は除菌をした方が良いです。胃がんの予防にもなります。
(ピロリ菌を除菌している人は今後も定期的に胃カメラを受けて胃がんの早期発見を目指しましょう。)
胃の調子が悪い人はもちろん、胃の調子が良い人も
ピロリ菌感染、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんのリスクはあるため、胃カメラをしましょう。
@萎縮性胃炎の内視鏡写真
@胃潰瘍の内視鏡写真
@進行胃がんの内視鏡写真
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。