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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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ピロリ菌陰性の胃がん

2024年11月18日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

日本シリーズのあとはプレミア12と野球の試合が続きます。

ベイスターズの日本シリーズ優勝パレードが11/30に予定されていますね。

横浜公園付近がすごい人になりそうです。

 

ピロリ菌陰性の胃がん

 

 

胃がんに関して最も寄与する因子は間違いなくピロリ菌感染です。

しかし、最近はピロリ菌陰性の胃がんが注目されてきています。

ここでいうピロリ菌陰性は、ピロリ菌未感染のことを指します。

(ピロリ菌感染により萎縮性胃炎が胃全体に拡がる程かなりひどくなると、ピロリ菌がいなくなることがあります)

実は胃がん全体の1-3%程度が、ピロリ菌陰性の胃がんと言われているのです。

国立がん研究センターのデータでは、2019年に胃がんと診断された方が約12万5千人いますが、

およそ2000人程度の方が1年間にピロリ菌陰性の胃がんを発症している計算になります。

 

ピロリ菌陰性胃がんの原因は、生活習慣、ウイルス感染、自己免疫機序、遺伝子異常があります。

生活習慣の因子としては、生活習慣として高塩分摂取、喫煙、高血糖、コレステロール低値が関連しますが、

単独では胃がんの原因にはなりません。

ウイルス感染に関してはEBウイルスが知られています。

そして自己免疫に関しては、悪性貧血を引き起こす自己免疫性胃炎が関連しますが、

胃がん発生頻度は低いと考えられています。

そして遺伝子異常には、CDH1遺伝子変異、APC遺伝子変異による家族性大腸腺腫症(FAP)に合併する胃がんがあります。

CDH1遺伝子変異に関連した生涯における、がんの発生リスクは、

なんと胃がん(HDGC)において70%以上で、女性においては乳がんの発生も40%以上と考えられているのです。

APC遺伝子変異に伴う胃がんの相対危険度は3.43倍になります。

 

内視鏡で早期で胃がんを発見すればほとんどの場合は内視鏡で治療が可能です。

ピロリ菌感染状況に伴うリスクに応じて胃カメラを受けてください。

✓ ピロリ菌感染があった方は1~1.5年毎

✓ ピロリ菌未感染の方でもやはり1~2年毎

定期的に胃カメラを受けることをお勧めします。

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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