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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年11月28日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、
「なぜ、当院では早期の食道がんが見つかるのか?」
というお話です。
前回同様、当院では胃カメラを受けやすい環境づくりを行い、
鎮静剤を使用しての検査
質の高い内視鏡医のレベル 提供するようにしています。
そしてさらに、画質の良い最新鋭の内視鏡機器を使うことで
早期がんを発見できるようにしています。
胃のレントゲン検査という検査はあるけど、これで食道がんの早期発見は無理です。
レントゲン検査で発見できるような食道がんはほぼ進行がんです。
食道がんは、かなり早期の段階、胃カメラで見るとほぼ平らくらいの早期の段階で
発見しないと内視鏡治療で完治しないし、
少しでも盛り上がりが出てくるとすぐに他の臓器に転移してしまいます。
食道がんは、胃がんや大腸がんに比べると、治療しても再発しやすく命を落としやすいがんだから、
かなり早期に発見しないと命を落としやすいんです。
だから絶対に、胃カメラを受けましょう。
胃カメラは5分で終わるけど、食道がんの抗がん剤や放射線治療になったら何ヶ月も何年も入院含めた治療が必要になります。
@早期食道がん
この方は、通常ではわかりにくいのですが
NBIにするとやや茶色い領域がわかるようになります。
写真の上半分は茶色く食道の全周ががんとなっています。奥の濃い茶色は胃粘膜です。
ルゴールという液体をかけて、茶色く染まらないところががんです。
・良い画質でないと見逃されてしまいます。
・鎮静剤を使わないとげっぷで見つけづらくなってしまいます。
・内視鏡医がこの病変に気づかないと発見できません。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。