MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2024年12月19日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。 今回は「成人男子の貧血は、要注意‼️」というお話です。 まず、なぜかという答えから言うと、 胃がんや大腸がんが隠れているからです。 みなさん、健康診断などで貧血と指摘されたことありませんか? 閉経前の女性であれば、比較的珍しいことではありません。 ヘモグロビンという貧血の指標となる値が8-10程度ということはよくあることです。 ほとんどが、月経の影響です。 そういう方はほとんどが過多月経のことが多く、鉄剤の使用で改善することがほとんどです。 40歳代以降の女性で、20-30歳代で一度も 貧血を指摘されたことがなければ、 胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんや大腸がんなどを否定するために胃カメラや大腸カメラを推奨します。 一方で、男性は月経のように出血することは通常ないため、貧血が起こることはまれです。 では、まず何を考えるかと言うと冒頭でお話ししたように大腸がんか胃がんです。 男性で貧血と診断された方は、胃カメラや大腸カメラが必須です。 また、最近顔色が悪いと言われた方や普段より疲れやすくなったという方は、 一度採血検査を受けてみるのも良いかもしれません。 あまり症状がないのに、命に関わる病気が発見されるかもしれません。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。