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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年01月15日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は「なんで大腸カメラはきついのか?」というお話です。
大腸カメラ検査をうけたことがない人は、「きつい」、「苦しい」、「痛い」などの
マイナスイメージをうわさや口コミなどから得て、検査を躊躇しているかもしれません。
しかし、これは実際正しいのでしょうか?
間違っているのでしょうか?
答えは、明確で「受ける医療施設や医師によって検査の感想は異なる」です。
大腸カメラがきつい要因は、主に次の3つです。
➀洗腸剤(下剤)
②挿入時の痛み
③観察時の違和感、痛み
➀洗腸剤(下剤)
大腸は便が詰まっているためにきれいにしないと内視鏡で観察できません。
そのためには、検査前に洗腸剤が必要です。
洗腸剤には、多くの種類があります。
当院では以前に一定期間患者さんに洗腸剤の飲み比べなどを実際に行って頂き、その後アンケートを採り、最も飲みやすいという意見の多かった洗腸剤を採用しています。スタッフも実際に飲み比べを行っており、スポーツドリンクに似た味の洗腸剤を選んで使用しているため、比較的飲みやすいと患者さんから好評を得ています。
②挿入時の痛み
大腸は屈曲がたくさんあり、長く、胃カメラより挿入がむずかしくなっています。
多くの医師が技術を習得するまでに何年もの年月がかかります。
どんな技術でもその人により得意、不得意があります。
そして大腸の形や癒着などの影響により、難しさも異なります。
③観察時の違和感、痛み
胃カメラと同様、大腸内も通常は膨らんでいないため、空気(当院では二酸化炭素)を入れないと観察できません。
大腸は膨らむと違和感や痛みが生じます。
観察は10分程度かかるため、その間ずっと違和感や痛みが生じます。
➁と➂を解消する方法は、適切な医療機関で鎮静剤を用いて大腸カメラを受けることです。
鎮静剤を用いて検査を受けることで➁、③の苦痛は軽減もしくは感じることなく検査が可能となります。
大腸カメラを躊躇している方は、ぜひ当院で一度受けてみてください。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。