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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年01月19日
こんにちは。副院長の東です。
早朝は息が白く、霜柱が降りている時もあります。
冬本番ですので、寒さ対策していきましょう。
逆流性食道炎の重要なポイント
胃の働きとして、もっとも重要なものが消化です。
食事をして、口で歯を使って咀嚼します。
その後、のどで飲み込み食道を通って胃に到達します。
歯で噛んで食べ物を物理的に壊しますが、胃にはその機能はありません。
胃酸というpH2という強力な酸を分泌して、食べ物を融かします。
そしてぜん動運動で攪拌し、十二指腸へ食べ物を送り出します。
胃酸は、消化にとっては欠かせない酵素の一つ。
しかし、胃酸が多くなると当然いろいろな弊害が起きてきます。
胃酸過多からの逆流性食道炎。
胃酸逆流が起こる要因としては、一番多いと思います。
そして、食道裂孔ヘルニアでしょうか。
食道裂孔は筒状の食道が、胸腔から腹腔通り抜けるための穴です。
つまり食道は横隔膜という筋肉を貫きます。
通常は胃と食道の境目がちょうど食道裂孔の部分に位置します。
食道裂孔ヘルニアは、この境目が食道側にずれてしまっている状態です。
ずれることによって何が起こるか??
胃と食道の境目には下部食道括約筋があり、胃内容物が逆流しない様にぎゅっと閉じています。
その逆流防止機構がうまく働かなくなるのです。
胃酸の胃酸逆流症状を感じたら?
食後におこるのどの違和感を感じたら?
それは胃酸逆流が起きている可能性大です。
自分で出来る治療、まず行ってほしい事、確認してほしい事があります。
それは、
食事量の見直し、食事内容の見直し。
食後2時間以内に横になる姿勢を取っていないか。
です。
食事量を7~8割に減らすこと。
胃酸によって消化される、糖質つまり炭水化物を摂り過ぎていないか。
胃酸の逆流を感じたら、まずは再確認してみてください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。