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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃酸分泌抑制薬

2025年02月09日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

先週半ばから風が強く気温以上に冷え込んでいる気がします。

今年はまだ雪が降っていません。

寒波があればいつでも雪になりますので、注意しましょう。

 

胃酸分泌抑制薬

 

 

胃薬の基本は、胃酸分泌抑制薬、胃粘膜保護薬、胃ぜん動運動改善薬の3つです。

胃が痛いのか、胃がもたれるのか、はたまた胃酸が逆流しているのか。

その方の症状の出方によって、処方する薬を単剤で出したり、組み合わせて出したりします。

その中でも、一番重要なのが、胃酸分泌抑制薬だと考えています。

胃の主な役割である消化の中で、胃酸による食べ物の消化は重要です。

ただし、時として胃酸分泌過多が、胃痛や胃酸逆流をもたらします。

 

薬の役割は症状を緩和する事になりますので、治療としては重要です。

しかし、胃酸過多は多くの場合、食事やストレスが原因の事があります。

内服治療も大事なのですが、原因を見つけ出し取り除くことが再発防止には一番大切です。

 

胃酸分泌抑制薬は、現在第三世代になっています。

H2ブロッカー→プロトンポンプ阻害剤(PPI)→カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)

どれも胃酸を分泌する機構を薬で抑えていくと考えてください。

内服することで胃酸分泌を一時的に抑える→胃酸による症状を緩和する。

一言でいうと、世代が新しくなれば胃酸を抑える力が強くなっています。

H2ブロッカーは、現在OTC医薬品として薬局で購入することが出来ます。

それが、ガスター10ですね。一般名はファモチジンです。

ただし、用量が少ないのと使用可能期間が短めに設定されています。

プロトンポンプ阻害剤は現在の主流です。

発売から年数がたち、特許がなくなりましたのでジェネリック医薬品も増えてきています。

先発品としてネキシウム、一般名 エソメプラゾール

パリエット、一般名 ラベプラゾール

タケプロン、一般名 ランソプラゾール

消化器専門ではない内科クリニックでもよく処方されると思います。

そしてカリウムイオン競合型アシッドブロッカーです。

P-CABと呼ばれ、実はタケキャブ、一般名ボノプラザンの1種類しかありません。

胃酸分泌抑制効果が一番強く尚且つ効果発現が一番早いです。

 

実は、全ての方にタケキャブが必要なわけではありません。

長期間胃酸を抑えすぎると逆に胃の動きが悪くなる報告もあります。

どの薬が自分には必要なのか、かかりつけの先生とよく相談してみることが重要です。

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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