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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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胃カメラでGroup2と診断。さあ、どうする?

2025年02月19日

  • 副院長ブログ

 

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。

今回は、胃カメラを受けて、病理検査で「Group2」と言われた場合の

説明をします。

 

胃カメラ検査を受けた場合、胃がんを疑う部位などで生検という検査を

うけることがあります。

 

その生検した組織は、病理組織診断に回ります。

そこで専門の病理医という医師が診断を行います。

そして、その診断を内視鏡医に病理レポートとして送付します。

 

我々内視鏡医は、内視鏡診断と病理診断を合わせて総合診断をして

患者さんに説明します。

 

病理診断は基本的にGroup1から5に分類されます。まれにGroupXということも

ありますが割愛します。

下記に詳細を示しますが、簡単にまとめると

 

1は基本的に正常から炎症などで、俗にいう「良性」で問題ないものです。

 

4はがん疑い、5はがんであり、治療が必要になります。

 

3は「腺腫」という病変であり、病変の形やサイズ、患者さん背景などにより

経過観察か内視鏡治療か判断します。

 

非常にやっかいなのがGroup2で、「正直診断に迷います」という感じです。

基本的には、胃カメラを再検してもう一度、生検してください。ということになります。

 

ほとんどのGroup2は再検査を行うとGroup1となることが多く

念のための再検査という意味合いが強いです。

ただまれにGroup2からGroup5になることもあるので要注意です。

*参考*

生検組織診断分類(Group分類)

Group X

生検組織診断ができない不適材料

Group 1

正常組織および非腫瘍性病変

Group 2

腫瘍(腺腫または癌)か非腫瘍性か判断の困難な病変

(1)

組織量が少なく細胞異型からでは腫瘍性病変(腺腫または癌)としての判断が困難な症例では,臨床的な再検査を行い診断の確定を試みる。

(2)

びらんや炎症性変化が強く腫瘍(腺腫または癌)か非腫瘍かの判断が困難な症例では,臨床的に消炎後再生検を行うか十分な経過観察を行う。

(3)

病組織の挫滅や障害が強く腫瘍(腺腫または癌)か非腫瘍かの判断が困難な症例では,臨床的な再検査を行い確定診断が必要である。またこの診断を行う場合,病理側としては,まずは深切り切片などを作製し追加検討を行う。

さらに幾度かの検査において連続して本診断がなされる場合には,専門家への病理コンサルテーションを行うことを奨める。

Group 3

腺腫

Group 4

腫瘍と判定される病変のうち,癌が疑われる病変

Group 5

3分でわかる!苦しくなく痛みに配慮した内視鏡検査(胃カメラ)の特徴

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この記事を書いた人

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久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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