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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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血が赤い理由

2025年03月02日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

3月に入り暖かい日々が続いています。

もうひと寒さが来ると予想されていますので、温度差には気を付けましょう。

 

血が赤い理由

 

 

血が出ました・・・。

やはり焦るものですよね。血を見ると焦ってしまい、平常心ではいられなくなります。

赤い色って赤信号とか、火とか、通常ではない状態をするからでしょうか。

血の色は、鮮やかな赤です。

これは、血液中のヘモグロビンと酸素が十分に結合している証拠です。

赤血球の色は名の通り赤色、その中にヘムという鉄を含んだものとグロビンというたんぱく質が結合しています。

このヘムに含まれる鉄と酸素が反応すると赤色になるのです。

色の違いはここから来ます。

酸素と結合したヘモグロビンはオキシヘモグロビン(酸素化ヘモグロビン)、

酸素と結合していないヘモグロビンはデオキシヘモグロビン(脱酸素化ヘモグロビン)と呼ばれます。

つまり、

動脈血はオキシヘモグロビンが多く、酸素を多く含んだ鮮赤色です。

静脈血はデオキシヘモグロビンが多く、酸素が少ないので暗赤色になります。

 

医療現場で使う酸素モニターは、この原理を利用しています。

サチュレーションモニターとかパルスオキシメーターともいわれています。

動脈血の赤色の度合いを見て、酸素飽和度(酸素に結びついたヘモグロビンの比率)を測定します。

ここには、酸化ヘモグロビンとヘモグロビン、そして赤色光と赤外光が関連しています。

酸素と結びついたヘモグロビンは赤い色をしていますが、これは赤い色だけをあまり吸収せずに通してしまうからです。

一方、酸素を離したヘモグロビンは黒っぽい色になります。これは光をよく吸収するからです。

赤色(R)を血液に当てると、ヘモグロビンと酸素がより多く結びついていると、

それだけ多くの光が指を通り抜け、センサーが受け取る光の量が多くなります。

赤外光(IR)はヘモグロビンと酸素が結びついていてもいなくてもどちらも、あまり変わらず血液を通り抜けます。

 

センサーがRとIRの割合を判定し、酸素飽和度が分かるようになるのです。

化学の原理が器械化し医療現場にも活用されています!!

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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