MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年03月13日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川 です。
今回は、「胃がん患者さん、なぜ命が助かった?」という話です。
最新の2020年のデータによると、胃がんになった人(罹患数)は、男性で第4位、女性で同じく第4位です。
胃がん患者の 総数では第3位になります。
部位別死亡数の2023年のデータでは、男性で第3位、女性で第5位、男女合計で第4位となっています。
胃がんで亡くなる方は、まだまだ多く、見つかったらすでに手遅れということもあります。
亡くなる方が多い胃がんですが、胃がんというのは早期に見つかれば、ほぼ治る病気なのです。
胃がん患者さんは、なぜ治ったのか?
その答えは、主に2つ
①胃がんというものを意識して胃カメラ検査(または胃レントゲン検査)を受けた。
②偶然でも何かしらの理由で胃カメラを受けた。
です。
①は、当たり前の結果でこういう人は見つかった場合、早く見つかり内視鏡治療で治ったり、
外科的治療をしたとしても転移なく、亡くなることもほぼありません。
②は、胃カメラを受ける機会を逃さず受けれた方です。
家族や友人が胃がんになった、家族、友人から胃カメラをすすめられた、
テレビで胃カメラの特集を見た、ピロリ菌の特集を見たなど
世の中には少しでも「胃カメラ受けてみようかな」「胃カメラ受けないといけないな」と
思う機会があるはずです。
このような機会を逃さず、胃カメラを受けた方だけが
命を落とさず、胃がんから助かることができます。
まだ胃カメラを受けていない人、受けたけどもう何年もしていない人は
胃カメラ受けましょう。
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。