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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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食道がんと咽頭がん

2025年03月16日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

雨の週末でしたが、晴れの日の昼間の気温は上昇していますね。

もうすぐ4月です!

 

食道がんと咽頭がん

 

 

胃内視鏡検査で観察する部位はというと、

口腔内の一部、中咽頭の一部、下咽頭、食道、胃、十二指腸です。

主に食べ物の通る通路、口の中からの通り道を観察していきます。

食道もよく診てくださいと言われることもありますが、しっかり診ています。

 

胃と食道に関して、実は細胞の構造の違いがあります。

胃は腺上皮、食道は重層扁平上皮という構造をしています。

ですので、発生してくるがんも自ずと異なるわけです。

そして咽頭はというと、重層扁平上皮なのです。

つまり、食道と咽頭は同じ重層扁平上皮の構造をしています。

 

食道がんの発生の多くはアルコール関連と考えられています。

エタノールが分解されるときに生じるアセトアルデヒドが炎症を引き起こします。

このアセトアルデヒドが顔を赤くする原因物質と考えられています。

アジア人はアルコールを分解する遺伝子が強くないので、顔が赤くなる人が多いのはそのため。

気を付けなければいけないのは、アルコールは耐性を引き起こすので初めは赤かったのに次第に赤くなることがあります。

 

咽頭がんの中でも下咽頭がんはアルコールとの関連性が強いのです。

食道がんと咽頭がんは親戚みたいな関係です。

つまり、食道がんにかかった人は咽頭がんの注意が必要です。

その逆もしかり、咽頭がんにかかった人は食道がんの注意が必要なのです。

がんが重複する割合は10%にも上ります。

 

✓ 食道がんの10人に1人は咽頭がんがある。

✓ 咽頭がんの10人に1人は食道がんがある。

 

いつもお話していますが、がんは遺伝子のトラブルの病気です。

飲酒、喫煙、ストレスは遺伝子の損傷を起します。

がんに罹患するリスクが上昇するので、気を付けなくてはいけません。

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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