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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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食道アカラシアについて

2025年03月23日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

春らしいですねと書いていたら、先週は雪が降りました。

3月中旬の降雪とは記憶にありません。

横浜市内の小学校の卒業式でしたので、記憶に残りますね。

 

食道アカラシアについて

 

 

良性疾患である食道アカラシアesophageal achalasiaは、食道の機能障害です。

下部食道括約筋の機能障害により、食道が狭くなり飲食物の食道通過が困難となる疾患です。

特徴的なのは内視鏡をすると粘膜面は異常なく、絞り込まれるように狭くなっています。

胃カメラ前は食事を制限しますが、食道内には残渣が残っていることが多いのが特徴です。

当然、食道狭窄をきたす疾患を考えていきます。

食道がん、食道アカラシア、繰り返す逆流性食道炎による良性狭窄など。

粘膜面の変化から腫瘍性病変でないことを確認する必要があります。

 

食事中の食べ物がつかえる感じ、水分をとって流し込んでいる、食事に時間が掛かる、

嘔吐してしまう、胸の痛みがあるなど。

 

食道胃逆流症の症状とも共通点が多く、症状だけで区別することは難しいのです。

実際に狭窄している場合は、食後の嘔吐を起こすことを繰り返しています。

食道内で食べ物が通過せず渋滞してしまうので、食道の拡張の限界を超えると戻して吐いてしまいます。

 

女性に多く見られる疾患と考えられていて、

今年度は食道アカラシアを疑った方を二人、昭和大学江東豊洲病院の井上晴洋先生へ紹介しました。

現在の主たる治療は内視鏡的筋層切開術(POEM)が主流です。

以前は外科的治療でしたが、井上先生が開発されたPOEMで症状の劇的な改善が見込めます。

紹介した方の報告書の返信から、治療直後から症状改善があったと記載されていました。

 

症状だけでは気のせい、何もないと診断されうる可能性が多いのですが、

つかえ感の症状の中に食道アカラシアの可能性が隠れていることがあり、やはり内視鏡検査は必要と思います。

食道アカラシアの診断には、食道造影X線検査や食道内圧測定が必須です。

疾患を疑ったときは、必ず専門病院での精査が必要になります。

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この記事を書いた人

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東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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