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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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口腔・咽頭がんの発見に必要なNBI

2025年04月09日

  • 副院長ブログ

たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。

今回は、「口腔・咽頭がんの発見に必要なNBI」というお話です。

 

国立がん研究センターの統計によれば、2020年に新たに診断された口腔・咽頭がんの罹患数は

22,052例(男性15,490例、女性6,562例)でした。

また、2023年の死亡数は8,587人(男性6,136人、女性2,451人)と報告されています。  

 

胃がんや大腸がんに比べれば、まだ少ないのですが

進行すると呼吸、発声、飲食の機能にかかわってきます。

 

では、早期に発見するためにはどうすれば良いのでしょうか?

それは直接観察するしかありません。

 

通常のCTやMRIでは、かなり大きくなってからしか発見できません。

また、PET-CTではそれらより多少早く発見できるかも知れませんが

かなり早期のものは発見できず、費用もかかります。

 

直接見る方法は、耳鼻科で内視鏡で診る方法です。

そして、当院で行っているような胃カメラ検査でも観察できます。

ただし、胃カメラでは反射が出ることもあり、観察が制限される可能性があります。

 

喉頭がん、口腔がんは扁平上皮というもので覆われています。正常は、ピンク色です。

がんが発生すると少し赤みががって来ます。

これは表面の血管が太く、不整になるからです。

 

早期のがんは、通常光では難しくNBIという特殊な光で発見されることが多いです。

当院でも使用できますが、最近では耳鼻科でも使用できます。

NBIというボタンひとつで波長を変えて血管や表面構造を強調する特殊光で、観察ができるようになりました。

このNBIのメリットは、病変と正常粘膜を「粘膜の色調」、「粘膜表面構造」や「血管走行」の違いで識別できるということです。

以前の観察では病変の立体感、周りの正常粘膜との存在の仕方の違いなどから

「怪しい」と思う内視鏡経験や勘から入っていましたが、NBIではまず「色の違い」という点で、

正常粘膜とがん病変との差を識別できるようになりました。

 

NBIを使用して早期咽頭がんを発見しています。

 

喫煙、飲酒をされている方は、耳鼻科もしくは当院で一度NBIの観察を受けてみてください。

食道がんも喫煙、飲酒でリスクが高まるため、食道の観察も重要です。

 

➀正常の咽頭粘膜 ピンク色です

②正常な咽頭粘膜 NBIでみると均一な緑色です

③飲酒、喫煙の影響で炎症のある咽頭粘膜 NBIでみると点状の茶色い血管が目立ちます

咽頭がんのリスクが高い粘膜です。

④咽頭がんのNBI観察 表面の血管が太く不整になります

 

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この記事を書いた人

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久津川 誠

医師

国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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