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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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食道がんの症状

2025年04月13日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

今年は桜の花が長く咲いている気がします。

すでに葉桜になってきていますが、まだサクラピンクの花びらを見れますね。

新年度のスタートはどうでしょうか?

 

食道がんの症状

 

 

胃内視鏡検査で見つかるがんの一つに食道がんがあります。

内視鏡を口から挿入し、下咽頭、食道、 胃、十二指腸を観察します。

正常との違いを見つける形態学なので、色、形、凹凸の変化を捉えていきます。

 

食道は筒状の臓器で、25cm位の長さがあります。

がんは、表面粘膜である重層扁平上皮から発生します。

主な原因は、アルコールの分解産物であるアセトアルデヒドによる炎症です。

一部にハピローマウイルスの関連があります。

炎症により遺伝子に傷が生じ、異常ながん細胞が発生し、次第に大きく成長していくのです。

 

早期がんは、粘膜層と、粘膜下層までの深さまでにがんが拡がっている状態です。

進行がんは、その下の筋層まで達している状態です。

一方で、食道内腔へは見た目の隆起として認識できるようになります。

進行がんのほとんどが中心に潰瘍を伴っているので、実は大きな潰瘍ができている状態なのです。

隆起なのに潰瘍??

分かりやすく言えば、火山のクレーターのような状態です。

 

症状のことに戻しましょう。

早期がんは、ほぼ見た目の表面の異常はありません。

そのほとんどが表面陥凹型(0-IIc)で一部表面平坦(0-IIb)です。

食道内腔には飛び出してきていませんので、食べ物がつかえることはまずありません。

当然、痛みや違和感を感じることもありません。

進行がんになると、次第に食道内腔を占拠するようになります。

大ききなればなるほど、食べ物がつかえる、食べてすぐに吐いてしまう症状が出てきます。

がんは食道を飛び出していくと、リンパ節転移、多臓器転移・浸潤が生じます。

食道のすぐ横に反回神経という、声帯の動きをコントロールしている神経があります。

リンパ節転移が反回神経を巻き込んでしまうと、片側の声帯が動きにくくなってしまいます。

これが、嗄声といわれる声が枯れる状態です。

 

がんのほとんどが、幼弱な血管を発生させて宿主から栄養を奪って成長していきます。

がん細胞自体は、正常な細胞ではないので痛みを感じることはありません。

がんが成長して大きくなって、もし痛みを伴えばすぐに見つかってしまうからです。

 

早期食道がんでは症状はほとんどありません。

症状があったとしても逆流性食道炎などの別の症状で、偶然内視鏡検査で見つかるケースがほとんどです。

やはり定期的な内視鏡検査が必要になると思います。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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