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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2025年04月24日
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックの久津川です。
今回は、「胃がん発見に絶対必要なインジゴカルミン」というお話です。
日本における胃がんの最新データは以下のとおりです。
罹患数(新たに診断された件数)は、2020年:109,679例(男性75,128例、女性34,551例)
死亡数は、2023年:38,771人(男性25,325人、女性13,446人)
となっています。
まだまだ、胃がんにかかる人、胃がんで亡くなる人は多いです。
今までも何度も述べてきましたが、胃がんは早期発見で根治できる病気です。
とにかく胃カメラを受けましょう。
胃レントゲン検査は、大きめの早期がんや進行がんなら発見できるかもしれませんが
内視鏡治療できるような早期がんは発見できる可能性が低いです。
ピロリ菌が感染している、感染していた粘膜は
ざらざら、ごつごつしています。
その中にわずかな凹み、発赤のみしか変化を呈さない早期胃がんを見つけるのは
少し難しいです。
そこで重要になってくるのが、インジゴカルミンという青い色素です。
インジゴカルミンをまくことで発見された胃がんを紹介します。
通常では発見できなかった病変が発見されることがあります。
➀ピロリ菌除菌後 でこぼこが強い胃粘膜内の早期胃がん
②ピロリ菌感染あり(未除菌) 通常ではほぼ発見できない早期胃がん
③ピロリ菌感染あり(未除菌) インジゴカルミンで発見できた数ミリの早期胃がん
この記事を書いた人
久津川 誠
医師
国立熊本大学医学部を卒業。 世界消化器内視鏡学会より国際的優良施設として認定されている昭和大学横浜市北部病院で、内視鏡検査に関する高精度な診断・治療、さらには痛みの少ない大腸内視鏡の挿入法などを研究。 2015年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。