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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2011年07月25日
昨日は、朝から放射線被ばくと高濃度ビタミンC点滴療法の勉強会に行ってきました。
放射線被ばくには
①放射線が直接遺伝子を傷つける「直接作用」
②体内には60%以上の水があり、その水に食べ物などから体内に入ってきた放射線が作用することにより発生するフリーラジカル(活性酸素など)が間接的に遺伝子を傷つける「間接作用」
の2種類があります。
今、テレビなどで盛んに報道されているのは①の直接作用の方です。
しかし、今から問題となってくるのは間違いなく②の間接作用いわゆる食べ物などから入ってくる放射線による「内部被ばく」の方です。内部被ばくで問題となるフリーラジカルに対して最も有効なのが「ビタミンC」です!
2010年に発表されてた防衛医大と陸上自衛隊の合同論文には
「もし、原発事故や放射能テロが発生し、放射線汚染地域にいる被害者を救出する際には、レスキュー隊員に直ちにアスコルビン酸(ビタミンC)の経口投与をさせることが重要である」
と書かれています。
放射線被ばく対策の基本としては
①第1優先:ビタミンC
②第2優先:ビタミンE、アルファリポ酸、セレン
③簡易的にはビタミンCとマルチビタミンを組み合わせる
④長期間服用する
⑤抗酸化を促す食事、生活習慣を実践する
以上の5つが大切だと思われます。内部被ばくの問題は福島県近郊だけではなく、日本全国で必要になってくると思われます。
国まかせにしていたらこのような対策は絶対にしてくれませんし、根拠のあいまいな放射線被曝許容量にも疑問を感じます(むしろ、放射線被ばくの問題から目をそらすために節電節電と盛んに言っていますが。。。)。地域に根ざしたクリニックがこのような大事な役割を率先してやっていくことも、医療者として重要なのではと考えています。
当クリックでも「放射線被ばく相談窓口」の開設も検討しています。
クリニックいよいよ本日引き渡しです。内視鏡検査後、ベットに休んだまま直接ベットごと安全に入ることができる最新の「ダイレクトインリカバリールーム(内視鏡検査後お休みしてもらうお部屋です)」も完成しました。お休みしているところを他の人に見られないようにプライバシーにも十分配慮した作りになっております(個室仕様となりますので、安心です)。