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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2019年02月13日
こんにちは。スタッフのasagaoです。
暖かい陽だまりがやってきたと思ったら、翌日には刺さるような冷たい風が吹き、あ、まだ冬だった!と気付かされる今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?
私は最近まで、長湯をするとのぼせやすいと思い込んだシャワー派だったのですが、昨年末に老舗温泉や日帰り温泉に行く機会に恵まれて通ったところ、すっかり入浴の気持ち良さにハマってしまいました。今では外出のたびに入浴剤を物色することが楽しみになっています。色々な成分や効能を見ていると、そもそも入浴ってどんな効果があるのかな?と疑問が湧いてきたので調べてみました。
【入浴によって得られる作用は3つ】
・温熱作用
高温浴(42〜44℃)→交感神経の緊張を促し、活動的にする。
微温浴(35~38℃)→副交感神経が働いて精神的にも安らぎ、落ち着いた気分になる。
・水圧作用
腹部に受ける圧力で、横隔膜が上に押し上げられ、肺の容量が少なくなり空気の量が減少。
これを補おうとして呼吸数が増え、一方静脈の血液やリンパ液がいっせいに心臓に戻されてくるので、心臓の働きが活発になり全身の血行が良くなる。
・浮力作用
水中では空気中に比べて約1/9程度の重さになるため、身体を支えるため緊張していた筋肉もほぐれ、また、水の抵抗も加わるので筋肉の増強に向いている。
身体が軽くなるので、だるさを感じなくなり心身共にリラックスできる。
これらの作用効果は入浴時間や温度によって変化しますが、加えて力を発揮するのが入浴剤です。
【入浴剤の効果とメカニズム】
・無機塩類系入浴剤
(硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)
各地の温泉地名をつけた商品
入浴後の保温効果が高く湯冷めしにくくなる。
皮下組織の賦活作用、修復作用などがあり、あせも、ひび、あかぎれ等の予防にも効果がある。
・炭酸ガス系入浴剤
(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等とコハク酸、フマル酸、リンゴ酸等)
炭酸ガスの血管拡張作用を有効利用したもの。
湯に溶けた炭酸ガスは皮膚から直接血管の筋肉へ働きかけ血管を拡げ、全身の新陳代謝が促進され、疲れや痛み等が緩和する。
・薬用植物系入浴剤
(センキュウ、カミツレ、ハッカ葉等の生薬を配合したもの)
生薬に含まれている成分の働きと、独特な香りの働きから成り立っている。
香りによるリラックス効果。
・酵素系入浴剤
(蛋白質分解酵素、パパイン、パンクレアチン等の酵素を配合したもの)
皮膚に無理な刺激を与えず、蛋白質や脂肪、澱粉等を分解して清浄にすることで入浴効果を高める。
・清涼系入浴剤
(メントール、炭酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム等を配合したもの)
冷感や、入浴後の肌にサッパリ感を付与させたもの。
・スキンケア系入浴剤
(セラミド、米胚芽油、エステル油、スクワラン、ホホバ油、ミネラルオイル、植物エキス、米発酵エキス等の保湿成分を主に配合したもの)
保湿成分が入浴中に皮膚に吸着浸透し、入浴後はお肌がしっとりすべすべになる。
奥が深いですね。
私はスポーツジムなどで運動した後は炭酸ガス系、とにかく温まってリラックスしたい時は無機塩類系など使い分けています。疲れも取りたいし温まりたいしすべすべになりたいしと、だんだん欲張りになってきたので、色々な入浴剤を試してお気に入りを見つけたいと思っています。
皆様もぜひ入浴にこだわって、心身共に健康的な日々をお過ごし下さい。