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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2020年04月23日
こんにちは。医師の東です。
皆様方もできるだけの感染対策をしながら日々の生活していることと思います。
ストレスかかる日々が続きます。胃腸の健康にもお気を付けください。
逆流性食道炎の最終回、治療についてお話します。
どうしても治療となると真っ先に考えてしまうのが薬物療法ですよね?
すでに重症と診断されて症状がある方は別として、実は生活習慣の見直し、改善点を探し出すことを一番先にすべきだと考えています。
前回胃酸分泌の増加の要因として、食事のこと(高脂肪、高カロリー食)をお話しましたが、
診療をしていると「私は食事内容には気を付けています。」とおっしゃる方はたくさんいます。
その中で、刺激物(辛い、甘い、酸っぱい、甘い)、油濃いもの、過度のアルコールを控えることはもちろんですが、
最近は食事量が多すぎないことが重要視されています。
また、食べた後にすぐに横になったり、遅い時間に食事してすぐに就寝したりしていませんか?
それは姿勢に伴う消化不良、逆流の増加が原因と考えられます。
食道裂孔ヘルニアに関しては、体のつくりの問題なので薬物療法では治りません。
腹式呼吸を意識してすることで横隔膜(筋肉です!)が鍛えられて、ヘルニア部の弛みが改善して症状が良くなることもあります。
重症の方は外科的手術が基本ですが、最近では内視鏡手術で改善を試みている施設もあります。
薬物療法は胃酸分泌を抑えること、胃のぜん動運動を改善することを目的に行います。
以前よりも胃酸分泌を抑える薬の種類が多くなってきていますので、適切な内服をして頂くことでコントロールできると考えています。
胃酸分泌を抑える薬を内服しても症状改善しない方は別の原因が考えられます。
なかなか治らない症状でお悩みの方(難治性逆流性食道炎)、ぜひ一度当院にご相談ください。