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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2020年06月26日
みなさん、こんにちは。キキです。
穏やかな日常が戻りつつある今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ここまでの道のりの中で、今までの日常と大きく変化があり、ストレスを抱えてお過ごしに
なられた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
なかなか外出ができず、家で過ごす時間が多くなっても、悲しいことにお腹は通常通り減るもので。
私は、もともと「食べる」ことがストレス発散で唯一の楽しみなところがあります。
こんな状況下だったので、益々その傾向は強くなっております。
ただ、この楽しみにも悲しい事に罪悪感と太るという心配事が比例してきますよね。
そこで、こんな時だからこそ「食事」について見直してみるのはいかがでしょうか。
今回は、私たちの主食である「米」について書いていきたいと思います。
お米の主成分は「炭水化物」で、それが消化されると「糖質」として体内に吸収されます。
そこで「米=太る」と考えてしまいがちなのですが、炭水化物は「ヒト」という動物にとってまさに「主食」であり、これが活動のエネルギーとなり、熱を生み、身体を温め、代謝を上げます。その「米」を控えるとその逆の事が起こり、身体は冷え、代謝は下がり余計に太りやすくなります。とは言え、白米を食べすぎてしまうと生活習慣病のリスクが高くなります。
そこで、私は、「玄米」をお勧めしたいと思います。実は、私も1月から玄米生活をしており、白米を玄米に変えてから身体の揺らぎがなくなりました。お米に対しての罪悪感も減り、心身のバランスが良くなったと実感しております。
玄米は、白米に比べて食物繊維は6倍、ビタミンは2~12倍、ミネラルは1.5~4倍と副栄養素が多く含まれます。この副栄養素というのが、「代謝」を回すために重要な役割を担っています。私たちは、食べたものを消化・分解して、脳や体を動かすエネルギーを作ったり、自分たちの体を作ったり、調子を整えたり、そして体に不要なものは外に排出します。この一連の生命活動の事を代謝と言い、炭水化物やたんぱく質、脂質などの3大栄養素がエネルギーや体を作る元と言われていますが、やはりこれだけではうまく代謝されません。ビタミンやミネラル、酵素などの副栄養素があって初めて代謝ができます。しっかり代謝ができると、新陳代謝も良くなり、きれいでサラサラの血液が体を巡り、健康で若々しく、免疫も高くなるので、病気や昨今のウイルスにも感染しにくい身体をつくる事が出来ます。白米は、この栄養素をわざわざ削り取ったものなので、こんなにもったいない事はないかなと思います。
玄米を食べると、こんな効果があります。
これまでも玄米が身体に良いというのは良く聞くけれど、逆に「便秘や下痢になると聞く」という方も多くいて、取り入れるのに勇気がいるという話もよく聞きます。
玄米を食べて便秘や下痢になる人は、2つの原因があります。「柔らかく炊くことができていない」事と、「よく噛んでいない」事です。両方とも胃腸に負担がかかり、便秘や下痢になることがあります。ただ、上手に炊けなくても、よく噛むことで解消できます。最低でも一口30回、理想は100回以上噛むようにしましょう。そうする事で、ダイエットにも効果があり、便秘、下痢の症状も解消されます。
私自身も玄米初心者なので、白米の様に炊飯器で炊ける玄米を選んで、無理なく自分の生活に取り入れる様にしました。
便秘に悩む方や健康な身体づくりに興味のある方は、ぜひ一度玄米生活を取り入れてみてはいかがでしょうか。便秘の改善は、大腸ポリープ、大腸がんの予防にも大きく関わります。
日々の食生活の改善と定期的な内視鏡検査を行う事で「手遅れがん」を予防することができます。また、クリニック内には医師が作成した胃や大腸の知識をもっと知ってもらう為に、「知識シリーズ」のビラを設置しています。お持ち帰り頂けますので、ご自宅でゆっくり見て頂けます。
正しい知識を知る事で、さらに予防力もアップします。ご来院の際は、ぜひお手に取ってみてください!